「エアレジに決めようと思うけどレシートプリンターって必要?」
「どんなレシートプリンターがあるの?」
そんな疑問を解決します。
エアレジは、タブレット端末に専用アプリをインストールすれば無料ですぐにでも活用できる優れものです。
ただ従来のPOSレジとは異なり、お金を保管するキャッシュドロアや精算内容をレシートロールに印字するプリンターは付属していないため、店舗側で用意する必要があります。
エアレジを導入するにあたり、レシートプリンターがなぜ必要であるかという点についてや、その購入のポイントに関して解説します。
レシートプリンターとは?
レシートプリンターとは、iPadなど端末機で行った精算内容を印字するための機器です。
長らく店舗の主流となっていた据え置き型POSレジには、生産機能以外にもお金の保管を担う「キャシュドロア」と紙のレシートを発行する「レシートプリンター」が備わっています。
このうち後者のレシート印字機能を取り出したものがその名の通り「レシートプリンター」であり、エアレジをインストールしたタブレット端末と連動する仕組みです。
iPadとの接続方式は、主にLANケーブルによる有線接続とBluetoothによる無線接続の2つに分かれます。
またLANタイプは有線接続と無線接続のどちらも選べる、ハイブリッドタイプもあります。
感熱ロール紙(レシートロール)の紙幅は80mmと58mmが主流ですが、両方に対応していることがほとんどです。
ちなみにレシートプリンターは印字だけを行う単体型よりも、お金を出し入れする機能を受け持つキャッシュドロアと一体となった複合型の方が多い傾向にあります。
なぜレシートプリンターが必要なのか?
エアレジを導入したら、レシートプリンターも必要です。
レシートプリンターが必要な理由は3つあります。
3つの理由
- 需要がある
- リピーター獲得
- 小型で場所を取らない
需要がある
大手通販サイトなどでは主流となりつつある電子レシートですが、その一方でデータではなく紙によるレシートが欲しいという要望もまだまだ多いです。
日に1~2件程度であれば、手書きの領収書や店舗の事務所内のパソコン用プリンターで印刷するという形で対応できますが、数が増えてくるに従い手間が増え対処が厳しくなります。
開業当初の利用客が少ないうちは良いですが、店舗の回転率が上昇するに従いレシートプリンターの需要が自ずと高まってきます。
特に人件費を抑えて売り上げを高めたいのであれば、必須のアイテムと言えます。
リピーター獲得
レシートプリンターを導入する事でリピーターの獲得をすることもできます。
なぜなら、精算内容以外の物ををレシートに掲載できるからです。
特にカウンターで精算した後に別の場所で注文の品を受け取る形態のカフェなどでは、レシートに番号を記載することで番号札が不要となります。
これによりカウンターでの番号札の受け渡しのアクション、普段の備品管理の手間が省けて引いてはコストカットに繋がるでしょう。
クーポンや店舗からのお知らせを一緒に印刷して、情報発信・販促活動ができる点も見逃せません。
チラシに比べて圧倒的に利用客の手に渡りやすいため、QRコードを介したオンラインサービスへの誘導などにも活用できます。
小型で場所を取らない
エアレジで使うレシートプリンターは小型なので場所を取りません。
さらには従来の据え置き型POSレジとは異なり、現在のレシートプリンターは非常に小型で軽量であるため持ち運びが容易です。
コンパクトであるがゆえに、店舗内でも場所を取りません。
無線タイプを購入すれば、プリンター本体と繋ぐケーブルはACアダプターのみであるため見た目もすっきりします。
中には超小型でスタッフのベルトに装着して使用できるタイプもあるため、より店舗利用の自由度が増します。
レシートプリンターの種類とその特徴
レシートプリンターは大きく2つに分けることができます。
大きく分けてレシートを出力するのみの単独型と、キャッシュドロアと一体になった複合型の2種類です。
単独型
既にキャッシュドロアを所有していて、なおかつエアレジと連動させてキャッシュドロアの自動開閉を行う必要がなければ単独型を購入すると良いでしょう。
複合型
複合型の場合はそれぞれの機能を有した単独型を設置するよりも、少ないスペースで済みます。
なおかつ一体となっているため、両機種同士の接続の作業や設定をする必要がなく簡単に導入できるという点もメリットです。
ただ複合型の場合、選んだモデルによっては別々の単独型を購入するよりも高額になるケースもあるため注意してください。
レシートに用いる感熱ロール紙の紙幅が、58mmにしか対応していない機種がある点も忘れてはいけません。
さらには複合型の宿命としてレシートプリンターとキャッシュドロアのどちらかの箇所が故障した場合でも、丸ごと交換になるというリスクもあります。
また直接プリンターとは関係ありませんが、一体型であるためキャッシュドロアの体積が狭まる傾向にあり札入れが小さいという点もデメリットです。
家電量販店で直接商品をチェックしたり、公式ホームページの仕様の項目をよく確認するようにしましょう。
レシートプリンターの2種類の接続方式
レシートプリンターには、接続方式も2種類あります。
主流は有線・無線で接続するLANタイプと、無線接続のみのBluetoothタイプです。
LANタイプ
LANプリンターのメリットは1台のプリンターで、複数の端末から印刷できる点にあります。
店舗内に複数台のiPadレジを設けている場合や、従業員がそれぞれiPod touchを所有して精算を行う店舗ではLANタイプがおすすめです。
ただ導入時の初期設定が少し複雑であるため、スタッフが設定を行うサービスが付随している量販店で購入するのも1つの方法でしょう。
Bluetoothタイプ
一方Bluetoothタイプのメリットは、初期設定がペアリングだけなので導入が簡単という点です。
ただLANタイプと異なり、iPad1台につきBluetoothプリンターが1台必要ということを覚えておいてください。
エアレジで使うレシートプリンターを選ぶ上でのポイントや注意点
エアレジで使うレシートプリンターを選ぶ上でのポイントや注意点
3つの注意点
- タイプを選択
- アクセサリーを準備
- 使いやすさ
タイプを選択
一般的なPOSレジとしての形態で使用するのであれば、オーソドックスな据え置き型のスタンダードモデルがおすすめです。
エアレジに対応しているのはもちろん、コンパクトかつスタイリッシュな見た目の製品であるためカウンターに置いても映えることから飲食業に限らず幅広い業界で用いられています。
通常のタイプと、複写機にも連動しているタイプがあるため用途に合わせて選ぶと良いでしょう。
カウンターに設置するのであれば、無線接続のタイプにするとケーブルで卓上が乱雑にならないという利点もあります。
大規模なチェーン店にて導入するのであれば、複数台のタブレット端末と連動できるLAN接続のものを選ぶべきです。
Bluetooth接続の場合、導入は簡単ですが端末1つにつき1台のプリンターしか連動しません。
また本格的なPOS環境を構築したいのであれば、パソコン機能が内蔵されているインテリジェントモデルがおすすめです。
反対に接客をしながら個別に精算をする形態の店舗であれば、簡単に持ち運べる小型のモバイルモデルを選ぶと良いでしょう。
カウンターに設置して据え置き型としても利用できるため、さまざまな業務形態を試すことが可能です。
注意点としては、大前提としてエアレジに対応していることが必須条件です。
確認しないままセール品のレシートプリンターを購入してしまうと、対応機種でないため使用できなかったというパターンは意外と多いので注意しましょう。
タブレット端末のバージョンが適合しているかどうかを、購入する前に確認することも重要です。
アクセサリーを準備
他にも感熱ロール紙の紙幅の確認や、一体となっているキャッシュドロアの収納面積や使用感なども合わせてチェックするようにしてください。
予算に余裕があれば、タブレット端末を置くスタンドも揃えておきたいところです。
通常のiPadスタンドでも十分運用できますが、店舗専用のスタンドはその用途の性質上何度も設置したり持ち運んだりといった動作に最適化されています。
使いやすさ
POSレジの「使いやすさ」が従業員のパフォーマンスを上げ、引いては業績アップへと繋がります。
もちろんレシートプリンターの必要性の項目で触れたように、見た目の美しさも向上します。
飲食店の中でも特にカフェなどデザインを重視する業種では、大きく業績を左右する重要な項目です。
業態・目的に合ったレシートプリンターを選ぼう
単独型からキャッシュドロアと一体になったものまで、さらには接続方式や据え置き・携行型など一口にレシートプリンターと言えどもさまざまな種類が存在します。
導入することで利用客のニーズが満たせたり従業員の作業効率が上がるだけでなく、レシートを上手く業務・販促に利用することも可能です。
店舗の種類や業態、目的とする用途を把握した上で最適なモデルを選びましょう。
最後に注意点をまとめておきましょう。
ポイント
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