「オーベルニュ地方の料理の特徴って何?」
「オーベルニュ地方の食材ってどんなものがあるの?」
「オーベルニュ地方の代表料理って何?」
そんな疑問に答えます。
最後までお読み頂ければ、オーベルニュ地方の料理について詳しくなります。
留学や旅行を検討している方はぜひ最後までお読み下しさい。
本記事では次の2つの事について書いています。
本記事の内容
- オーベルニュ地方とは?
- オーベルニュ地方の代表料理
順番に解説します。
オーベルニュ地方とは?
国土のほぼ中央を占める中央山塊のそのまた中央に位置するのがオーベルニュ地方です。
中心都市はミシュランの本社もあるクレルモン=フェランです。
地方名は紀元前にこの地方に住んでいたケルト人の一派アルウェルニ族に由来します。
気候は大陸性と海洋性双方の影響を受け、標高の高い山地を除いて冬もそれほど寒さは厳しくないです。
クレルモン=フェランのリマーニュ盆地以外は、あまり高くないドーム型の火山群や高原状の山地が多く、そのなだらかさを生かした牧畜に利用されています。良質の肉類や豚肉加工品、そしてチーズが生産されています。
中でもブルボネ地方のシャロレ牛や仔羊、オーブラックの未経産雌牛、オーベルニュ地方の家禽やブレ地方の家禽などはとても評価が高く人気です。
ピュイの緑レンズ豆は特に有名です。
チーズではカンタル、サン=ネクテール、ブルー・ドーヴェルニュ、フルム・ダンベール、サレールなどが有名です。
また、ミネラルウォーターのヴォルヴィックの源泉があることでも知られています。
オーベルニュ地方の代表料理
オーベルニュ地方の代表料理について解説します。
トリュファード |
truffade |
じゃがいもをラードで炒め、フレッシュのカンタルチーズを加えて溶かして厚めの円形に焼いたもの |
オーヴェルニュ風ポテ |
potée auvergnate |
うす塩の豚肉、ソーセージ、キャベツ、人参、カブ、ポワロー、玉ねぎ、ニンニクなどを水で煮たもの |
クジナ |
cousinat |
栗の実をセロリ、ポワローなどと一緒に鶏のブイヨンで煮て野菜と栗を裏ごし、生クリームと卵黄などで濃度をつけたもの |
仔羊のもも肉のブレイヨード風 |
gigot brayaude |
もも肉にニンニクを刺し、じゃがいも、玉ねぎ、などの薄切りとともにブイヨンや白ワインじっくり蒸し煮にする。キャベツの蒸し煮や、赤インゲン豆やレンズ豆を添えたもの |
プンティ |
pounti |
背脂などと玉ねぎ、ふだん草を刻み、小麦粉、卵、牛乳と混ぜ、干しプラムかレーズンを加えて器に入れて焼いたもの |
アリゴ |
aligot |
じゃがいものピューレにバター、生クリームと好みでニンニクを入れ、温めながらフレッシュのライオルかカンタルチーズを加え、持ち上げた時に糸を引くようになるまでまぜたもの |
キャベツのファルシ |
chou fari |
キャベツを茹で、大きな葉と炒めた肉類を交互に重ねて元の形に戻し、布などで包んで茹でたもの |
キャベツのファルシのレシピと作り方
分量
大きめのキャベツ 1個
若鶏 一羽
ベーコンの小口切り 110g
玉ねぎみじん切り 1個
にんにくみじん切り 10g
パン粉 50g
全卵 2個
卵黄 2個
パセリのみじん切り 5g
シブレットみじん切り 5g
すりおろしたナツメグ 少々
塩、胡椒 少々
人参 6本
カブ 12個
セロリ 2本
メークイン 適量
豚の皮 2枚
ブイヨン 2L
粗塩 適量
マスタード 適量
作り方
- キャベツは1枚づつ丁寧にはが、固めにゆで氷水に落として水気をきります。
- 鶏は付け合わせにする、人参、カブ、セロリ、メークインと一緒にボイルします。鶏の身は骨からはずし、き刻んおきます。
- ベーコンはブランシールしておきます。
- ボウルに②の鶏の身、ベーコン、玉ねぎ、にんにく、全卵、卵黄、パン粉を加え、よく混ぜます。パセリとシブレットを加え、ナツメグ、塩、胡椒で味を調え詰め物を作ります。
- キャベツが入るくらいの大きめのボウルに濡らした布をひきます。①のキャベツの葉を外側から葉が少しずつ重なるように入れ、元のキャベツの状態にします。
- ⑤の中心に小さなボウルなどを利用してくぼみを作り、④の詰め物をいれます。内側にキャベツの葉から丁寧に詰め物を包み込み、最後に布で完全に形を整え糸で縛ります。
- 大きめの鍋を用意して鍋底に豚の皮を敷き、⑥のキャベツを入れ鍋の半分くらいまでブイヨンを入れ180度のオーブンでブイヨンをかけながら約3時間煮込みます。
- キャベツを適当な大きさにカットし、付け合わせのボイルした野菜と共に盛り付け完成です。粗塩とマスタードで食べます。
フランスの地方料理については下記の記事にまとめていますので、お役立てください。