新規開業、厨房機器の買い替えなどで大型の厨房機器を購入する場合に、「搬入設置費用」や「取付工事費用」というのがかかるのを知っていましたか?
初めての開業などで、厨房機器本体の価格の相場はなんとなくわかるという人は多いと思いますが、「搬入設置費用」や「取付工事費用」の相場がわかるという人は少ないのでは無いでしょうか?
そこで、今回は独立開業する人や、厨房機器の買い替えを考えている方のために、業務用厨房機器の「搬入設置費用」や「取付工事費用」の相場について説明します。
最後まで読んでいただき、相場感を掴んでいただければと思います。
業務用厨房機器の搬入設置費用と取付工事費用の相場はいくら??
インターネットで購入するにしろ、メーカーから購入するにしろ、代理店から購入するにしろ、業務用厨房機器を購入する時には「搬入設置費用」や「取付工事費用」というのが掛かってきます。
業務用の厨房機器というのは本体代金自体が高いので、なるべくならそのほかのコストは抑えたいといういうのが、本音ではないでしょうか?
しかし、業務用厨房機器というのは大型で重量が重いものが多く搬入するのにどうしても人手が必要になります。
当然、それに応じて人件費というもが発生するので、人数が多くなれば「搬入設置費用」というのは高くなります。
では、その「搬入設置費用」や「取付工事費用」の相場とは一体いくらなのでしょうか?
結論をいうと、お店によって変わります。
そりゃそうだろうと言われてしまいそうですが、なぜそうなってしまうのか?
なぜ厨房機器の「搬入設置費用」や「取付工事費用」は統一できない?
価格の高い業務用厨房機器を購入して、「搬入設置費用」や「取付工事費用」がわからないのは困るという方は多いと思います。
しかしながら、一人として同じ人間がいないように、全く同じ飲食店というのも有り得ないからです。
大手ハンバーガーチェーンマクドナルドを例に見てみましょう。
全く同じ店というものは有りますか?
- 全く同じ間取りの店舗。
- 全く同じ客席数。
- 全く同じ設計。
- 全く同じ階数。
- 全く同じ立地。
という店舗は有りません。
チェーン店なので、同じメニューでお案じ品質を保ってして、同じマクドナルドという看板を使っていますが、それ以外の同じということは有りません。
なのでマクドナルドのように同じメニューを作る店舗だとしても、お店の立地や店舗の設計によって搬入費用というのは変わってしまいます。
特に大きなポイントは次の4つです。
- 搬入経路
- 階段の有無
- トラックの駐車スペースの有無
- カウンターを超えるか超えないか?
搬入経路
まずは、搬入経路です。
搬入経路が狭かったりすると製品をバラして別々に搬入しなければなりません。
当然手間がかかるので、割高になります。
階段の有無
飲食店があるのは1階だけとは限りません。
ホテルのように30階、40階に設置されている飲食店も有りますし、地下に店舗がある場合も有ります。
このような店舗の場合はそこまで、問題は有りません。
なぜなら、このような店はだいたいエレベーターがあるからです。
問題なのは、4階や5階にある店舗でエレベーターが無い、もしくな使えない店舗の場合です。
エレベーターが無い、もしくは使えない場合、当然人力で運ばなければなりません。
そうなるとかなりの労働力になるので、その分の料金が割増になります。
トラックの駐車スペースの有無
トラックの駐車スペースの有無というのも「搬入設置費用」や「取付工事費用」の大きな要因になります。
というのも店舗の近くに駐車スペースが無い場合、どこかのコインパーキングを使わないといけないかもしれません。
その分のコストも掛かりますし、駐車スペースが店舗から遠くなると人力で運ぶ距離が長くなるのでこれも労力がかかることになるので割高になります。
カウンターを超えるか?
新規開業でスケルトンから作る場合にはあまり関係有りませんが、居抜き物件で開業する場合や、厨房機器の買い替えの場合はカウンターを超えるかどうかというのが重要なポイントになります。
大きな厨房機器の場合、移動するだけなら二人で足りるかもしれませんが、カウンターを超えるとなるともう一人必要になります。
カウンターを傷つけないようにゆっくり丁寧に運ぶ必要があるので、追加の人数が一人では足りない場合もあるかもしれません。
配送と搬入設置は別物です
厨房機器を購入するときの注意点の1つです。
「配送・配達」と「搬入設置・取付工事」というのは別物だと考えてください。
商品の購入ページで「配送・配達」のみなのか?「搬入設置・取付工事」までやってもらえるのか?を確認する必要が有ります。
なぜなら、「配送・配達」というのは、飲食店の軒先またはトラック車上での商品の受け取りになります。
店舗の仲間で運んではもらえません。
もしも、あなた以外の従業員がいれば良いですが、一人経営の場合はせっかく購入したのに、店舗の中まで運んでもらえないという事態になってしまいます。
「搬入設置・取付工事」の場合は店舗の中まで運んでもらえます。
厨房機器によってはガス栓や水道管などと接続しなければならないものもあるので、そこまでを面倒見てもらえます。
なので、コンベクションオーブンや製氷機などのガス栓や水道管との接続があるものは必ず「搬入設置・取付工事」までやってもらうようにしましょう!
「搬入設置・取付工事」の相場の目安とは?
「搬入設置・取付工事」の費用が店舗によって異なるからと言われても、ある程度の目安が知りたいと思います。
そこで、調べた結果と個人的な意見として見ていただければと思います。「搬入設置・取付工事」の目安というのは購入金額の5%程度と考えてください。
これはあくまで、段差などがなく、カウンター超えもなく、取付場所まで台車で搬入が可能だった場合の価格になります。
その他の金額の目安もご紹介します。あくまで個人的な意見ですので、保証はできません。
19,000円~
- 縦型冷蔵庫(W750まで)
- 横型冷蔵庫(W1200まで)
- 製氷機(38kgまで)
- 食器洗浄機(W650まで)
25,000円~
- 縦型冷蔵庫(W1200まで)
- 冷蔵ショーケース(W1200まで)
- 製氷機(95kgまで)
- スチコン(ホテルパン4段まで)
32,000円~
- 縦型冷蔵庫(W1800まで)
- 横型冷蔵庫(W1800まで)
40,000円~
- 冷蔵ショーケース(W1800まで)
- スチコン(ホテルパン10段まで)
まとめ
業務用厨房機器の「搬入設置費用」と「取付工事費用」の相場についてご紹介しました。
これでなんとなくの相場感を掴んでいただければと思います。
あくまで個人的な意見ですので、この金額を保証するものでは無いのでご了承ください。