飲食店を開業しようと考えたときに、必ずと言っていいほど立ちはだかる問題。
それは厨房機器をリースにするのか?購入するのか?
という問題です。
雇われて働いている時には、「この製氷機いくらするんだろうな?」ということは考えたことがあっても、リースだったらいくらくらいになるんだろうと考えたことがある人は少ないと思います。
なので、いざ独立する時にリースか購入かの選択肢が増えた時に、迷いが出てきてしまいます。
付き合いのある厨房メーカーの方がいたら、営業の方に色々と言われて悩んでしまうかもしれません。
そんな迷いや不安があるあなたには、こちらの記事を読んでからリースが良いのか?購入が良いのかを判断していただければと思います。
厨房機器はリースにするべきか?購入するべきか?
結論から言うと、飲食店開業時の厨房機器は購入するべきです!
なぜなら、総支払額を抑えられるのは購入の方だからです。
飲食店を開業時に購入した厨房機器と言うのは資産として計上することになります。
なので数年に渡って減価償却費として計算していきます。
つまり、はじめに支払った金額以上は支払う必要がありません。
リースの場合は、飲食店開業時に本体代金を支払う必要はありませんが、その分月々の支払いが割高になります。
数年間に渡ってリース費用を支払った後に、買取か新しい機種を入れ替えるかの判断をします。
数年間のリース費用を支払った後に、買取を選んだ場合にようやく自分のものとなります。
リース期間中の所有権はリース会社のものになります。
僕の先輩や友人達も飲食店を開業する時にみんな迷っていました。
リースにするべきなのか?購入するべきなのか?
そんな相談をされた時は僕は必ず、「購入の方が絶対お得ですよ!」と言うアドバイスをしています。
そのアドバイスが役に立っているのか、まだ閉店してたお店はありません。
このような実績から飲食店の厨房機器はリースよりも購入を選ぶべきだと思います。
リースは購入するよりどれだけの損をしてしまうのか?
では、実際のところリースと購入ではどれくらいの差が出るのでしょうか?気になったので調べて見ました。まずはこちらを見てください。
これはとある、リース会社のHPをスクリーンショットしたものです。
飲食店を始めるうえで、必ず必要な製氷機です。
レストランだろうと居酒屋だろうとカフェだろうと製氷機は必要不可欠です。
ここではパナソニックSIM-S2500Bを例にとっていくらくらいの差が出るかを見ていきましょう。
条件はリースも購入も、新品・メーカー保証付・全国配送無料・アフターサービスも万全と言う同じ条件です。
まずは販売価格を見てみます。販売価格:118,468円となってます。
次にその下の6年リース月額のところを見てみます。
すると6年リース月額:2,200円となっています。
2,200円という数字を見せられると、なんだ安いじゃんと思うかもしれません。
しかし、実際にいくらかかるのか計算してみましょう。
1年目:2,200円×12ヶ月=26,400円
2年目:2,200円×12ヶ月=52,800円
3年目:2,200円×12ヶ月=79,200円
4年目:2,200円×12ヶ月=105,600円
5年目:2,200円×12ヶ月=13,2000円
6年目:2,200円×12ヶ月=158,400円
となります。
購入価格は118,468円でした。
リース価格は158,400円でした。
158,400-118,468=39,932円の差額になります。
およそ25%分を余計に支払うことになります。
25%というのはかなりの数字だと思いませんか?
飲食店での利益の計算からすると25%という支払いアップは相当な痛手になります。
これだけの差が出ることになります。
大事なことなのでもう一度繰り返します。
まずは販売価格を見てみます。
販売価格:118,468円となってます。
次にその下の6年リース月額のところを見てみます。
すると6年リース月額:2,200円となっています。
2,200円という数字を見せられると、なんだ安いじゃんと思うかもしれません。
しかし、実際にいくらかかるのか計算してみましょう。
1年目:2,200円×12ヶ月=26,400円
2年目:2,200円×12ヶ月=52,800円
3年目:2,200円×12ヶ月=79,200円
4年目:2,200円×12ヶ月=105,600円
5年目:2,200円×12ヶ月=13,2000円
6年目:2,200円×12ヶ月=158,400円
購入価格は118,468円でした。
リース価格は158,400円でした。
158,400-118,468=39,932円の差額になります。
およそ25%分を余計に支払うことになります。
厨房機器は製氷機だけではない
開業時の厨房機器を購入でなくリースにすると、約25%くらい割増で払わなくてはならないことがわかりましたね。
「製氷機の39,932円くらい6年あれば余裕で払えますよ。」と思った方は危険信号です。
厨房機器というのは製氷機だけではありませんよね?
その他にも冷蔵庫や冷凍庫・ガス台・フライヤー・シンクなど最低限の機材を揃えるだけでも300万円近くなります。
その他にも特殊な厨房機器のパコジェットやブラストチラー・ショックフリーザー、ホイロ、大型ミキサーなどを加えると500万円以上の金額になります。
それを全てリースにして、同じ25%程度の割増で支払うとなると、
500万円×25%=125万円
つまり6年間で125万円を無駄に支払うことになります。
この125万円は開業時に厨房機器を購入している場合は支払わなくて済む金額です。
リースの場合にのみ発生する料金です。
飲食店で利益125万円を売り上げるにはかなりの労力がかかることがわかると思います。
純利益で125万円となると、10倍の1,250円を売上なければなりません。
お店の規模にもよりますが1,250円を売上厨房機器のリース代がようやくペイされることになります。
それが1ヶ月かかるのか、半年かかるのかは規模や頑張りによって違いますが、かなり大変なことだというのは理解していただけると思います。
厨房機器はリースにするべきか?購入するべきか?のまとめ
いかがでしたでしょうか?
厨房機器はリースにするべきか?購入するべきか?についてご紹介しました。やはり開業時の厨房機器は購入するべきだと僕は思います。
無駄な支払いは避けるのが、経営者としての最良の選択です。
どうしても自己資金が足りない、融資が降りないという場合はリースでの開業も致し方ないと思いますが、経営を圧迫するのは間違いないです。