約3年間毎日料理を作り、お客様に楽しんでいただきました。
最後のお客様に料理を出し終え、後片付けを始めます。
シェフは悔しそうな顔をして、みんなに声をかけます。
「みんな、ありがとう。お疲れ様」
そんなシェフの目は潤んでいるようにも見えた。
いつも怒っているイメージしかないシェフもやはり閉店になってしまうのは悔しいのだろう。
そんな事を思いながらも、時間は限られている。
時間は23時を回っている。
最終的な大掃除は明日やるとしても、今日中にある程度終わらせて置きたいので、片付けを始める。
残っている食材は持ち帰ったり、廃棄して、天井から床まで綺麗に水で洗い流し、こんなところにこんな汚れがついていて一体なんの汚れなんだと思ったり、
業務用冷蔵庫やオーブン、冷凍庫の霜をとって、コーヒーマシンに到るまで、ピカピカに掃除して磨き上げます。
どんなに頑張った、努力した、休み無しで働いた。
といっても売り上げがなければ飲食店は閉店してしまいます。
できる限りそうならないように努力をしても、そんな日がいつかは訪れてしまう場合があります。
そうなってしまった場合、厨房機器の処分はどうしたら良いのでしょうか?
そんな悩みを持っている方のために今回は業務用冷蔵庫の処分の方法をご紹介します。
タップ出来る目次
業務用冷蔵庫の処分方法とは?
業務用冷蔵庫の処分方法は大きく分けて3つあります。
- 知人に譲る
- 買い取ってもらう
- 捨てる
大きく分けるとこの3つに分類されます。
知人に譲る
後輩や知り合いの料理人にあげる場合です。
費用は相手に負担してもらうことも出ますし、こちらが出すこともできます。
知人なので、ある程度融通が効きます。
買い取ってもらう
不用品回収の業者や、中古販売業者の方に買い取ってもらうという方法です。
手間がかからず、費用もかかりません。むしろ買い取ってもらうのでお金をもらえます。
ただし、金額はあまり期待できないです。
捨てる
最後に処分する方法です。
業務用冷蔵庫を処分する時に気をつけなければいけなことがあります。
業務用冷蔵庫は「産業廃棄物」になるので、それに対応した処分の方法をしなければいけません。
産業廃棄物処理法という法令があり、それに従い適切に廃棄しなければなりません。
産業廃棄物とは?
では、産業廃棄物とはどのようなもののことなのでしょうか?
産業廃棄物とは、事業活動に伴って生じた廃棄物の中の、法令で定められた20種類の事です。
事業活動で生じた廃棄物であっても、その20種類に該当してなければ、一般廃棄物として分類することができます。
業務用冷蔵庫を個人的に利用している場合はどうなる?
あまり多くのはいないと思いますが、業務用冷蔵庫を個人的に購入して利用している場合はどのようになるのでしょうか?
先ほどの法令でいうと”事業活動に生じた廃棄物”となっているので、この場合は産業廃棄物には当たりません。
産業廃棄物に当たらないからといって、どこに捨てても良いというわけではありません。
個人で利用していた業務用冷蔵庫を処分する場合は、専用の回収業者に回収してもらうのが良いでしょう。
場合によっては、不用品回収業者でも引き取ってもらえるかもしえません。
業務用冷蔵庫の処分の流れとは?
業務用冷蔵庫の廃棄の流れをご紹介しましょう。
業務用冷蔵庫の廃棄は以下の手順になります。
- 運搬
- フロン回収
- 解体
という流れで作業が行われます。
処分を業者に依頼した場合には、委託証明書が発行され、実際に解体が行われた時点で、産業廃棄物管理表が発行されます。
産業廃棄物を処理する時にはこのような書類が必要になることを覚えておいてください。
業務用冷蔵庫の処分の金額はいくら?
先ほどのご紹介のように業務用冷蔵庫を廃棄するには、書類を作成したり運搬して解体したりとかなりの手間がかかります。
業務用冷蔵庫を処分するのは多くの費用がかかってしまいます。
業務用冷蔵庫のおおきによって、費用は当然異なりますが、1台につき8,000〜20,000円くらいが相場だと言われています。
さらに4枚扉の業務用冷蔵庫や、運び出しずらい場所に設置してある場合、その分の料金が加算される場合もあるようなので、事前に業者に確認しておくと良いです。
業務用冷蔵庫のおすすめ処分方法3選のまとめ
いかがでしたでしょうか?
業務用冷蔵庫の処分の方法でした。
業務用冷蔵庫は産業廃棄物として処理しなければならないというのは、知らない人も多かったのではないでしょうか?
もしも、業務用冷蔵庫を処分する時には参考にしてみてくださいね。