真空調理器は、一流の三ツ星レストランでも採用されている調理器具です。
また、日本の外食業界でも広く取り入れられています。
真空調理には、それだけ多くのメリットがあるということです。
真空調理器には業務用がある一方、家庭用も存在しています。
今回は、家庭用の真空調理器の使い方や真空調理器の魅力についてご紹介したいと思います。
家庭用の真空調理機が気になっている人はぜひ、参考にしてみてくださいね!
家庭用の真空調理器とは?
真空調理とは、食材や調味料を専用の袋に入れ密閉状態にしつつ、低温で加熱する調理方法です。
もともとはフランスにある有名レストランのシェフが、フォアグラのテリーヌを作る為に考案した料理法だと言われています。
それまでの料理界では、一般的な調理方法として「煮る」「焼く」「蒸す」という3パターンが主流でした。
そこへ真空調理が加わり、第4の調理法とも呼ばれて画期的な調理方法なのです。
食材を真空状態にすると、栄養素や食材の旨味を外に逃がしません。
結果として味が凝縮されておいしくなるのです。
真空にすることで熱伝導も良くなるため、火のとおりも均一になりました。
また、真空調理機は家庭用としても作られています。
家庭用の真空調理器は一度に調理できる量や、機器自体のサイズがコンパクトになりますが、根本的な原理は業務用と変わりません。
家庭用の真空調理器を購入するメリット
日常的に真空調理を行う場合、家庭用の真空調理器の購入する必要があります。
低温調理器を使い低温でじっくり料理をすると、素材自体の旨味を引き出します。
また、調味液などは素材にまんべんなく染み込むので、どこを切っても美味しい料理ができあがるでしょう。
普通に料理した肉からは、水分が外に逃げ出してしまうものです。
そして水分が減った肉は、固くなってしまいます。
62度を越えるとタンパク質の変成が始まり、65度を越えるとタンパク質が凝固し始めます。
ところが、真空調理器で調理をすると水分を外に逃がしません。
そのため、フライパンやオーブンで焼くよりも、数段柔らかく仕上げることが可能なのです。
真空調理は、手間を簡略化することも可能。
例えば、専用の袋に食材と調味料だけを入れて混ぜた上で真空調理器にかければ、それだけで立派な一品に仕上がるのです。
真空調理した食材は浸透力が高まります。
浸透力とは、食材に染み込む力のこと。
そのため調理用の液体を食材に染み込ませたい時に真空調理法を利用すると、中心まできちんと味が染み込みます。
真空パックにすると熱伝導もよくなるのです。
熱伝導が良いということは、食材の中心までムラなく熱が伝わりやすいということ。
家庭用の真空調理器の使い方
真空調理法の基本的な方法は、まず専用の袋に食材や調味料をいれます。
この際、食材は生の場合もありますが場合によっては下処理をしてください。
プロが使う真空調理器の場合、低温で調理をするため温度や時間を管理する機能がついています。
あくまで低温で処理をするため100度は決して超えません。
また、急速に冷ます機能が備わっていることもあります。
なぜなら、熱したあとに急速に冷ますことによって、細菌の増殖を防ぐ効果があるからです。
家庭用の真空調理器の場合も、基本的には同じ仕組みでできています。
家庭用の真空調理器の使い方は、機器によって異なります。
しかし、大まかには共通しているものです。
まず食材を専用の袋にセットします。
水を張った鍋に袋を入れてください。
この際、クリップなどで固定することが大切です。
真空調理器を鍋にセットします。
多くの真空調理器では、この段階で温度と時間をセットすることになるでしょう。
セットする内容はレシピによって異なりますが、低温でじっくり調理するためにある程度の時間がかかります。
一度設定をすると、あとは待つだけ。
タイマーが止まるまですることはありません。
出来上がった料理はそのまま食べても良いですが、レシピによってはフライパンなどで焼き目をつけてもよいです。
また真空調理器は、使用後にきちんと乾燥させ格納してください。
家庭用の真空調理器を使う際には、温度設定に気をつけなければいけません。
あまり低温すぎると、細菌が繁殖してしまう危険性があるからです。
きちんと食材の中まで火が通るように、温度と時間設定は慎重に設定してください。
家庭用の真空調理器の使い方とメリットのまとめ
いかがでしたでしょうか?
家庭用の真空調理器と言っても、業務用と効果は変わらないですね。
真空して温度設定をして、スイッチを入れておけば簡単に低温調理がが完成ですね。
温度が低過ぎると火が入らないだけでなく、細菌の繁殖にも繋がるのでしっかりとした温度設定をして真空調理を楽しみましょう!