仕込みをしていて、コンセントの形状が違う厨房機器があってこのマシーンを使う時、「あそこのコンセントしか使えないから不便なんだよな。」
と感じた事がある料理人の方は多いと思います。
この3つの棒状のコンセントなんだよっ!!とコンセントに八つ当たりした人もいるのではないでしょうか?
この3つの棒状の突起のあるコンセントとよくある2つの突起があるコンセントとは何が違うのでしょうか?
1つに統一してくれたらもっと仕込みも捗るのにと思いませんか?
もしあなたが飲食店をオープンする時にどのコンセントを使えば良いのか?
そんな疑問を解決します。
この記事では以下のことについて解説します。
- 飲食店厨房機器の単相100V、三相200Vって何が違う?
- なぜ50Hz専用と60Hz専用の厨房機器があるのか?
順番に解説します。
さらには50Hzと60Hzの電気の周波数の違いについても説明していますので、現在飲食店で勤務している方や、将来的に飲食店の独立開業を考えているあなたには是非、最後までお読みいただきたいです。
もしも、知らないで厨房機器を購入してしまった場合は損をしてしまうかもしれません。
飲食店厨房機器の単相100V、三相200Vって何が違う?
ここでは単相100Vと三相200Vの違いについて説明します。
単相100Vと三相200Vでは何が違い、何が変わって来るのかよくわかりません。
そもそもV(ボルト)ってなんだっけ?という人も多いと思います。
確か、小学校の理科の授業でV(ボルト)、W(ワット)、A(アンペア)って習ったなぁ。
という記憶はあるけど、大人になってそこまで気にしたことは少ないのではないでしょうか?
ここでは以下の3つについて解説しています。
- V(ボルト)ってなんだっけ?
- 単相100v
- 三相200V
順番に解説します。
V(ボルト)ってなんだっけ?
まずはV(ボルト)とはどんな単位だったかを説明します。
V(ボルト)とは、電気を押し出す力の大きさを表す単位のことです。
主に電圧を表す時に用いられる記号で日本では主に100vか200vの電圧が使用されています。
補足情報としてA(アンペア)は電気の流れる大きさを表す単位で、W(ワット)どれくらいの電圧で、どれだけの電流を流せたか?
という電力の消費量を表す単位です。
ではv(ボルト)の意味がわかったら、次は単相と三相について解説します。
単相100v
単相というのは、主に一般家庭で使われている電気交流の事です。
冷蔵庫、オーブンドライヤー、スマホの充電器など多くの家電製品などで使われている二股のコンセントの事です。
二つの突起の片方で電気を受けて片方で電気を送っているので、交互に電気が行き来しています。
配線の数が少ないので、電圧が低く安全だというのが特徴です。
三相200V
三相というのは名前の通り三又のコンセントの事です。
三相は単相と比べて少ない電流で同じ電力得る事ができます。
なので、電気の損失が少なく主に業務用の機器に多く使われています。
3つの波形が常に流れているので、配線を正しくつなげば、常に同じ方向にモーターを回転させる事ができます。
使う電力が大きくなるので、単相と比べると安全性は低いと言わざるを得ません。
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なぜ50Hz専用と60Hz専用の厨房機器があるのか?
厨房機器を購入する時に、もしも50Hz専用または60Hz専用という注意書きがあった場合は気をつけてください。
もしも、違う周波数の厨房機器の場合は使用できない場合があるからです。
使用できないどころか故障する原因にもなりかないので、しっかりと確認する事が重要です。
ここでは以下の事について書いています。
- 違う周波数の電気ができた理由とは?
- 50Hzと60Hzの電気の境界線とは?
- どんな厨房機器の性能が変わるのか?
飲食店を開業する地域によって50Hzと60Hzの違いがあるので最後までお読みください。
違う周波数の電気ができた理由とは?
なぜ周波数の違う電気の厨房機器ができてしまったのか?
これは厨房機器メーカーのせいではなく、国としての問題なのです。
当然1つの周波数で決めてあったほうが何かと合理的で無駄が少ないように思いますが、なぜか未だに統一されていません。
そもそも2つの電気の周波数があるという国も世界的にみて日本だけなのです。
どうして日本だけ2つの周波数の電気が使われる事になったのでしょうか?
それは、電気が使われるようになった明治時代まで話を遡ります。そのころの日本は電気を作る発電機を海外から購入していました。
東京では「ドイツ製」の発電機を購入し、大阪では「アメリカ製」の発電機を購入しそれぞれ別に電気を作り始めてしまいました。
「ドイツ製」の発電機の周波数は50Hzで「アメリカ製」の発電機の周波数が60Hzだったので、その2つの周波数の電気がそれぞに広がってしまったために、現在も2つの周波数の電気が混在してます。
50Hzと60Hzの電気の境界線とは?
多くの厨房機器では50Hzの周波数の電気でも、60Hzの周波数でも使えるようになっています。
しかし、中には50Hz専用となっていたり、60Hz専用という厨房機器も存在します。
飲食店を開業するに当たって厨房機器を購入する場合は、その地域が50Hzなのか60Hzなのかを知って置く必要があります。
また、地方で開業して軌道に乗ったから東京や大阪の都心部に移転して勝負したいという時も、今の店舗の周波数と移転先の周波数が違う場合は、全て買い換えなければならないかもしれません。
ですので、50Hzと60Hzの周波数の境界線を知っておく事が損をしない為のポイントになります。
では、その50Hzと60Hzの境界線はどこなのでしょうか?
2019年現在その境界線というのは、新潟県の糸魚川(いといがわ)と静岡県の富士川(ふじがわ)を結ぶ線を境に西側では「60Hz」の電気を使い、東側では「50Hz」という事に決まっています。
なので、飲食店の移転の際にこの境界線を跨ぐ場合には、それぞれの厨房機器の注意書きや説明書を読み直したほうが良いでしょう!
どんな厨房機器の性能が変わるのか?
50Hzと60Hzの周波数が違う電気で厨房機器を使うには注意が必要だということはわかっていただけたと思います。
ではどんなな厨房機器にその影響が出るのかをご紹介します。
50Hzと60Hzの周波数の違いで影響がでる厨房機器というのは主に回転するモーターを使うものと考えて貰えばわかりやすいです。
ジューサーやミキサー、フードプロセッサーなどの回転する動力のものは電気の周波数というのが重要な要素になっています。
これらの厨房機器を購入する場合や、移転する場合は必ず確認してから使用するようにしましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
飲食店厨房機器の単相100V、三相200Vの違いについて解説しました。
単相100vと三相200vでは安全性や電気の交流方法に違いがありました。
個人飲食店では単相と三相にそこまでこだわる必要はないかもしませんね。
ただし、三相の電源でしか使えない厨房機器もあるので開業の際はどこのコンセントを配置するかは重要なポイントになります。
給食や工場などの大量調理をする場合は三相200v厨房機器を使用した方が良いので必ず確認してください。
飲食店を経営している場合は、電圧(V)よりも電気の周波数(50Hz、60Hz)の方が気になりますね?
厨房機器の性能に影響が出てしまうものもありますからね。
この機会に電気の契約プランも見直して見ても良いかもしれませんね。
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もしも、電力自由化以降で電気料金の見直しをした事がないという場合は、安くなる可能性が大いにあります。
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