「真空包装機を使っていて急に動かなくなって困った。」
「真空具合が弱くなったけど故障かな?」
そんな疑問を解決します。
ここでは以下の3つの事について書いています。
本記事の内容
- 8つのトラブルの症状と対処方法
- 13個のエラーメッセージと対処方法
- TOSEI真空包装機HVP-382ホットパックの調子が悪い時の対処法のまとめ
どんなトラブルが起きた時にどんな対処法をすれば良いのかを解説します。
こちらの記事を最後まで読んで頂ければ、業者に修理に出さずに元どおりにする事が出来ます。
急いでいるかもしれませんが、落ち着いてこちらの記事を読みながら対処してみてください。
8つのトラブルの症状と対処方法
ここではトラブルの症状とその対処方法について解説します。
以下の8つのトラブルの対処方法について書いています。
- 本体前面の電源ボタンを押してもパネル表示をしない
- 液晶パネルに表示はでるが、真空ポンプが動かない
- シールを全くしない(跡もつかない)
- シールが弱い
- 真空ポンプの排気部かオイル(オイルミスト)がでる
- アッパーチャンバーの開きが悪くなった
- 真空開放に時間がかかる
- 袋のズレ防止テープの粘着が弱くなった
順番に解説します。
こちらの記事を最後まで読んで頂ければ対処方法を知る事ができ、修理に出さずに対処出来ます。
本体前面の電源ボタンを押してもパネル表示をしない
この症状がでる原因は主に3つあります。
- 主電源スイッチが入っていない
- 電源プラグが抜けている
- 主電源スイッチが壊れている
以上の3つが主な原因です。
対処法も難しくありません。
主電源を入れる。
電源をコンセントに差し込む。
主電源のスイッチが壊れている場合は修理が必要なので、販売店もしくはメーカーに直接お問い合わせください。
液晶パネルに表示はでるが、真空ポンプが動かない
この少女がでる原因は主に3つあります。
- 低温により起動不良でポンプのリセットボタンが作動している。
- オイルの汚れによってポンプのリセットボタンが作動している。
- フタリミットスイッチの位置がずれている。
低温による起動不良はポンプリセットボタンを押し、リセット状態を解除し暖機運転を行う事で解消されます。
オイル汚れの動作不良の場合、ポンプのリセットボタンを押してください。
リセット状態を解除し、暖機運転を行いオイル交換、フラッシングをしてください。
フタリミットスイッチがずれている場合は調整が必要になるので、販売店もしくはメーカーび直接ご連絡ください。
シールを全くしない(跡もつかない)
この症状の場合原因は3つあります。
- ヒーターブロックが動かない
- ヒーターブロック回路の断線
- ヒーター線切れ
以上の3つが主な原因です。
ヒーターブロックが動かない時の対処法は、ヒーターブロックを上下させるシャフトが汚れによって固定しているので、綺麗に掃除をしてください。
ヒーターブロック回路が断線している場合は、エラー表示が出ます。
この場合は修理が必要になるので、販売店もしくはメーカーに直接ご連絡ください。
ヒーター線きれの場合は、ヒーター線・絶縁布を交換してください。
シールが弱い
この症状の原因は主に5つあります。
- シール時間の設定不良
- 包装袋の材質・厚さが適正ではない
- 絶縁布・シールゴムの汚れ
- ヒーターブロックが接触不良を起こしている
- 電源電圧が降下している
以上の5つが主な原因です。
シール時間の設定不良では、シール時間とシール冷却時間を適切に設定し直してください。
包装袋の厚さや材質でもシールの具合に不具合が起こります。
必ず適正な真空袋を使用しましょう。
絶縁布やシールゴムが汚れていても、シールの貼りが弱くなってしまいます。
しっかりと汚れを拭き取りましょう。
絶縁布が破れている場合は張り替えてください。
ヒーターブロックが接触不良を起こしている場合はヒーターブロックを外し、シャフトの端面の汚れをしっかりと掃除してください。
掃除しても治らない場合は故障している可能性が高いです。
なので、治らない場合は販売店もしくはメーカーに直接連絡してください。
電源電圧が降下している場合の対処法は、単独コンセントにする事です。
延長コードやタコ足配線している場合はすぐにやめましょう。
真空ポンプの排気部かオイル(オイルミスト)がでる
この症状の原因は真空ポンプのエクゾーストフィルターが詰まっているからです。
対処方法はエクゾーストフィルターを交換してください。
アッパーチャンバーの開きが悪くなった
この症状の原因はガススプリングの反力が低下しているからです。
低温によって反力が低下している場合があるので、真空包装機の使用場所の温度をあげて使用してください。
もしくは、単純にガススプリングの寿命で交換が必要な場合もあります。
真空開放に時間がかかる
この症状の原因は主に3つあります。
- シール時間が長すぎて包装袋が上下に張り付く
- サイレンサーの目詰まり
- 内部バルブの作動不良、ゴミ詰まりによる開閉不良
以上の3つです。
シール時間が長すぎて包装袋が上下に張り付く場合は、シール時間の設定を適正な時間にしましょう。
真空袋の材質や厚さによって調整をしましょう。
サイレンサーの目詰まりが原因の場合はサイレンサーの交換もしくは清掃が必要になります。
販売店やメーカーに直接問い合わせてください。
内部バルブの作動不良の場合も交換もしくは清掃が必要になります。
清掃しても治らない場合は交換が必要になるので、販売店もしくはメーカーにお問い合わせください。
袋のズレ防止テープの粘着が弱くなった
この症状の原因はゲルテープが汚れている可能性があります。
水拭きで清掃してください。
それでも改善できない場合は交換が必要になるので、販売店もしくはメーカーにお問い合わせください。
13個のエラーメッセージと対処方法
13個のエラーメッセージが表示された時の原因と解決方法について解説します。
以下の事について書かれています。
- ポンプリセット作動エラー
- 真空不良エラー
- ポンプの性能が低下しています
- ヒーター線断線検出エラー
- ヒーター以上検出エラー
- ヒーター過電流検出エラー
- 真空センサーエラー
- Power基盤故障検出エラー
- 温度センサーエラー(ホットパックコース)
- 近接スイッチエラー
- 細菌繁殖温度帯警告(ホットパックコース)
- ワーク低温エラー(ホットパックコース)
- その他
順番に解説します。
ポンプリセット作動エラー
このエラーメッセージが出た時の原因は主に3つあります。
- ポンプが冷えていてモーターが回転しない
- オイルの汚れでモーターが回転しない
- ポンプの内部が錆びついてモーターが回転しなくなる
以上の3つです。
ポンプが冷えていてモーターが回転しない場合は、リセットボタンを押して、暖気運転をする事で回復します。
使用環境は5度以上で使用してください。
オイルの汚れが原因の場合は上記と同様に暖気運転して、動作確認後オイルが綺麗になるまでオイル交換を行います。
ポンプの内部が錆びついている場合は、直しようがありませんので、販売店もしくはメーカーに直接ご連絡ください。
真空不良エラー
このエラーメッセージが出た時の原因は主に3つあります。
- オイルの汚れや消耗が原因で真空ポンプの能力が落ちている
- チャンバー室の密閉度が落ちている
- チャンバー内の空気をポンプが吸っていない場合がある
以上の3つです。
オイルの汚れや消耗が原因の場合はオイルを確認して、汚れや量を確認しオイル交換をする事で治ります。
チャンバー室の密閉度が落ちている場合は、パッキンの周辺を確認して汚れや異物があれば取り除いて密着するようにしてください。
チャンバー室の空気を吸っていない場合、暖機運転を行い吸気口から空気を吸っていない場合は、内部パイプ経路で汚れが詰まっている可能性があります。
販売店やメーカーにご連絡ください。
ポンプの性能が低下しています
このエラーメッセージが出た時の原因は主に2つあります。
- オイルの汚れや消耗が原因で真空ポンプの能力が落ちている
- エクゾーストフィルターのつまりが原因で真空ポンプの能力が落ちている
以上の2つです。
オイルの汚れや消耗が原因の場合はオイルを確認して、オイル交換を行ってください。
オイルを交換しても改善されない場合は販売店もしくはメーカーに直接ご連絡ください。
エクゾーストフィルターが原因の場合は。
エクゾーストフィルターを確認して、汚れが多い場合は交換してください。
こちらも交換しても、症状が改善されない場合は販売店もしくなメーカーにご連絡してください。
ヒーター線断線検出エラー
このエラーメッセージの原因は主に2つあります。
- ヒーター線が切れている。
- トランス、センサーの基盤の故障
以上の2つです。
ヒーター線が切れている場合は絶縁布とヒーター線を交換してください。
トランス、センサーの基盤が故障している場合は修理が必要になりますので、販売店もしくはメーカーにご連絡してください。
ヒーター以上検出エラー
このエラーメッセージが表示された場合、原因は安全装置の故障が考えられます。
同じエラーが続けて表示されるようであれば、安全装置が故障している可能性がありますので、販売店もしくはメーカーに問い合わせてみてください。
ヒーター過電流検出エラー
以上のエラーメッセージが表示される原因は主に2つです。
- 絶縁布の劣化・ヒーター線の劣化
- ヒータートランスの故障
以上の2つになります。
絶縁布・ヒーターの劣化が原因の場合、交換しましょう。
ヒータートランスの故障が原因の場合は販売店もしくはメーカーにご連絡ください。
真空センサーエラー
真空センサーエラーという表示がされた場合、圧力センサーの故障や配線の抜けや断線が原因です。
配線抜けがある場合は差し込めば直りますが、差し込み直しても改善しない場合は圧力センサーの交換が必要となります。
Power基盤故障検出エラー
このエラーメッセージが表示される原因はPower基盤の故障です。
同じエラーが続けて発生する場合は、Power基盤の故障が考えられます。
販売店もしくはメーカーに問い合わせて修理をしましょう。
温度センサーエラー(ホットパックコース)
このエラーメッセージが表示された場合は、温度センサーの故障が原因です。
販売店もしくはメーカーに連絡して、修理もしくは交換をしましょう。
近接スイッチエラー
このエラーメッセージが表示された場合、原因は近接スイッチの故障か、プレッシャープレートが上昇した状態になっています。
系前するにはプレッシャープレートを付け直してください。
または、パックするものの高さを下げてください。
細菌繁殖温度帯警告(ホットパックコース)
こおエラーメッセージが表示された場合、パックする食材の温度が10〜55度以下になっています。
運転終了時に画面をタッチすれば、消えます。
このエラーメッセージが表示された場合運転は可能ですが、食中毒の危険性が高まるので60度以上まで加熱してからパックするようにしましょう。
ワーク低温エラー(ホットパックコース)
このエラーメッセージが表示される場合はパックする物の温度が低すぎることが原因です。
ホットパックコースでは運転できないので、通常の真空パックコースに変更して運転してください。
ワーク高温エラー(ホットパックコース)
このエラーメッセージが表示される原因は温度が高すぎることにあります。
95度以下に冷ましてから真空パックしてください。
その他
それ以外の故障、例えばSWランプの高速点滅アンドはシステムのCPU基盤が故障している可能性があるので、すぐにメーカーに連絡しましょう。
TOSEI真空包装機HVP-382ホットパックの調子が悪い時の対処法のまとめ
TOSEI真空包装機HVP-382ホットパックの8つのトラブルと13個のエラーメッセージの解決方法について解説しました。
様々なトラブルやエラーメッセージが表示された時にはこちらの記事を読みながら対処してください。
特にエラーメッセージが表示された時などはパニックになりがちですが、慌てずに落ち着いて対処することが素早く運転再開させるコツです。
どうも買い換えないいけないという時は、株式会社ナカイヤへご相談ください。
全力でサポートさせて頂きます。
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