あなたにとって美味しい料理の出てくるキッチンとはどんなキッチンですか?
美味しい料理が出てくるキッチンとは家庭でも飲食店でもある程度共通していることだと思います。
まずは衛生的であること、整理整頓がされていること、使っている道具が綺麗であること。
などではないでしょうか?
いかに料理が美味しいと思っていても、これらが出来ていないキッチンでは残念な気持ちになることも多いと思います。
高級なレストランではピカピカの銅鍋が綺麗に並んでいるだけで、このお店の料理は美味しそうだなと思ったりはしませんか?
そこで今回はそんな料理を美味しく見せるための銅鍋の使い方をご紹介したいと思います。
銅鍋は価格も高いのでしっかりとしたお手入れをしないと無駄になってしまいます。
銅鍋とは?
銅鍋とは鍋になる材質の中で熱伝導率が一番高く、世界中のシェフが愛用している鍋のことです。
日本の一般家庭ではあまり見かけませんが、ヨーロッパの家庭では日常的に使われていることが多いです。
価格も高くお手入れも必要になる鍋ですが、それでも愛用者が多いという魅力を持ったのが銅鍋です。
銅鍋を使うメリットとは?
そんな不思議な魅力を持った銅鍋を使うメリットとは一体なんなのでしょうか?
銅鍋を使うメリットは大きく次の3つに分けられます。
銅鍋のメリットはこの3つに尽きます。
熱伝導が高い
銅鍋の熱伝導が良いというのは飲食業で働いている人にとっては、良く聞く話だと思います。
では、他の材質と比べて一体どれくらい伝導率が良いのでしょうか?
一般的に鉄の5倍、ステンレスの24倍と言われています。
熱の伝導が良いということは、熱がムラなく均等に伝わるということでもあります。
ですので、水を沸騰させる時も早く沸騰させることができます。
熱がムラなく伝わるということは弱火でも全体に熱が伝わりやすいので、弱火でさっと仕上げたい卵料理などは銅鍋を使って作ることが多いです。
見た目がお洒落
鍋を選ぶときの理由に見た目というのも重要になってきます。
プロが使う場合は機能性が重視されますが、一般家庭で使う場合には見た目というのも重要な要素になってきます。
銅鍋は愛用者から「使う人を美しく見せてくれる鍋」と言われており、銅鍋を使っているだけで料理が上手な人に見えるというメリットもあります。
長持ちする
銅鍋はきちんと手入れをすれば一生物になると言われています。
ヨーロッパでは代々親から子へ、子から孫へと、受け継がれているので、ヨーロッパの家庭では銅鍋を良く見かけるんですね。
ステンレスや鉄の鍋では中々そうはいきませんね。
銅鍋の耐久性が優れているという有名なエピソードがあります。
それは、1912年に沈没した豪華客船タイタニック号が2004年に引き上げられた際に、厨房で使われていた思われる銅鍋がほとんど当時のままの状態で見つかりました。
100年近くも海底で眠っていたにも関わらず、その形を保ってい他ので、銅鍋の耐久性というのがいかに優れているかというのがわかりますね。
銅鍋を使い始めが肝心?
新しく購入した銅鍋を使い始めるときに注意しなければならないことがあります。
それは表面に塗ってあるラッカーを取り除くことです。
お店で販売している銅鍋には傷や汚れの防止のためにラッカー塗ってあるので、それを取り除かなければなりません。
ラッカーを取り除くには、まず大きな鍋に水を入れて沸騰させます。
そこへ銅鍋を入れて15分ほど煮沸してください。
もしも、重曹があれば重曹も加えてください。
それでもラッカーがあ剥がれにくい時は、除光液やシンナーなどで拭き取ってください。
銅鍋のお手入れとは?
銅鍋の使い始めの方法はわかりましたね?
では今度は銅鍋のお手入れの方法をご紹介したいと思います。
銅鍋と長く付き合うには適切なお手入れというのは欠かせないです。
銅鍋というのは酸や塩分に弱いので調理したものを入れたまま放っておくことはやめましょう!
鍋ごとテーブルに出すとお洒落感はありますが、銅鍋のお手入れのことを考えたらあまりおすすめできません。
ですので銅鍋で調理したものは器に盛り、銅鍋はすぐに中性洗剤とスポンジを使って汚れを落とし、お湯で洗い流してしっかりと水気を切りましょう。
たわしは銅鍋を傷つけてしまうので使わないようにしましょう。
ここまでは鉄やステンレスの鍋とあまり変わりませんね。
しかし、銅鍋はこれ以外にも定期的なお手入れが必要なります。
定期的なお手入れとは?
しばらく銅鍋を使わないで置いて置いても、だんだんと汚れてきてしまいます。
ピカピカの銅鍋だからこそ少しの汚れが目立ってしまうので、そうなった時には定期的にお手入れが必要となります。
そのお手入れ方法とは、クレンザーや専用のクリームを使って鍋の外側を磨いたり、レモンをカットして断面に塩を塗り円を描くように磨きます。
磨いた後はお湯で洗い流し、水気をしっかりと拭き取ります。
焦がしてしまったら?
銅鍋を使って料理をしていて、初めのうちは慣れないので焦がしてしまうこともあると思います。
もしも、銅鍋を焦がしてしまったらどうすれば良いのでしょうか?
安心してください。ちゃんと対処方法があります。
もしも銅鍋を焦がしてしまった場合、別鍋にお湯を沸かしそこに銅鍋を入れて十分に焦げをふやかしてからスポンジで焦げを落としていきます。
スポンジには酢と塩をつけて丁寧に磨いていきます。
仕上げに黒ずんだ部分を研磨剤かレモンの切れ端で磨くと美しい光沢が戻ります。
焦げのような頑固な汚れには金だわしを使ってゴシゴシとしたくなりますが、銅鍋が傷ついてしまうのでおすすめしません。
また、重曹も変色や変質の恐れがあるので使わないようにしましょう。
緑青が出てしまったら?
緑青(緑青)とは銅が参加することでできるサビの一種です。
10円玉なんかもほって置くと緑青が発生します。
緑青は青緑色をしていていかにも毒々しいですが、緑青自体に毒性はなく人間の健康に害はありません。
ですので、緑青が発生したからといってその銅鍋が使えなくなるわけではないので安心してください。
もしも、銅鍋に緑青ができてしまった場合は、柔らかい布かスポンジでに専用クリームやクレンザーをつけてこすります。
粒子の荒いクレンザーは傷の原因になるので気をつけてください。
クリームやクレンザーの代わりにお酢と塩を使ってお手入れをしても大丈夫です。
銅鍋をしばらく使う予定がない場合は新聞紙などに包んでビニール袋などに入れて置くと
汚れがつきづらいです。
銅鍋の使い方完全ガイドのまとめ
いかがでしたでしょうか?
銅鍋の使い方をご紹介しました。
使い始めに煮沸処理をするというのは知らなかった人も多いのではないでしょうか?
お手入れに多少に手間がかかりますが、きちんとお手入れをすれば一生使えるのが銅鍋です。
鉄やステンレスの鍋に比べるとお値段は張りますが、一生ものと考えると安い買い物ではないでしょうか?
まずは小さな銅鍋から買って試してみるのもいいかもしれまねんね。