「家庭用のエスプレッソマシンってどうやって使うの?」
「業務用と違って簡単に利用できるの?」
そんな疑問にお答えします。
簡単にコーヒーを作れる機器が普及したことなどから、家庭や職場でもカフェで味わえるような本格的なエスプレッソを作りたいと考える人は増えています。
ですが、エスプレッソマシンはコーヒーメーカーと仕組みが異なるため、扱えるかどうか不安になる人も多いはずです。
本記事では、手軽に本格的なエスプレッソが味わえる家庭用エスプレッソマシンの使い方をご紹介します。
使い方やお手入れの方法が分からずに購入に踏ん切りが付かないと言う方は、ぜひ最後までお読みください。
美味しいエスプレッソをお家で飲む事ができると、経済的ですし有意義な時間が過ごせます。
家庭用エスプレッソマシンの使い方の3つの手順
家庭用エスプレッソマシンの使い方は大きく3つの手順があります。
豆を挽いてフィルターに入れる
一般的なコーヒーメーカーはコーヒー豆を機器に入れてコーヒーを抽出しますが、エスプレッソを抽出する際に使用するのは豆を粗挽きにしたコーヒー粉です。
コーヒー豆からエスプレッソを作る場合は、まず最初にグラインダーやミルを使用してコーヒー粉にしてからポルタフィルターに入れていきます。
ポルタフィルターはコーヒー粉を入れる器具で、エスプレッソマシンに欠かせない器具の1つです。
ポルタフィルターに入れた粉をタンパーと呼ばれる器具でプレスし、圧力をかけることによってエスプレッソを抽出していきます。
コーヒー粉をポルタフィルターに詰める作業は、ドーシングとも呼ばれています。
ドーシングをした後は、表面を平らにするレベリングという作業を行うのがポイントです。
レベリングはフィルターの横を少し叩いてならしたり、専用の器具を使用したりして行います。
余計な力を加えず水平にする作業を、なるべく早く行うのが美味しいエスプレッソを作るコツです。
レベリングに時間がかかり過ぎると、フィルターの熱が粉に伝わり風味が落ちるといわれています。
また、粉がきちんと水平な状態になっていないと、圧力が分散して抽出が足りなくなったり味にエグみが出てきたりもします。
手間はかかりますが、レベリングをきちんと行うことでカフェで味わえるような本格的なエスプレッソに近付けることができます。
コーヒー粉を固定して抽出
ポルタフィルターにコーヒー粉を詰めてレベリングした後はタンピングを行います。
タンピングはタンパーを使ってコーヒー粉を押し固め、抽出する準備を行う作業のことです。 タンピングをしないとエスプレッソマシンの気圧でコーヒー粉が暴れ、抽出ムラができてしまいます。
粉を固定することによって暴れるのを防ぎ、抽出ムラができるのを防ぐことが可能です。
タンピングのコツはタンパーをコーヒー粉の表面に向かって垂直に置き、均一に力がかかるように押すことです。
均一に力を加えないと、味にムラができたり雑味やエグみが出ることがあります。
均一になるように意識しながら、適度な力で加圧するのがタンピングのポイントです。
タンピングが終わるといよいよエスプレッソの抽出に入りますが、抽出する前にまずは湯の空だしをしておきます。
湯の空だしはポルタフィルターをセットせずに湯をだして抽出口を洗い流し、温めるために行う作業です。
一定量の湯を空だししたら、ポルタフィルターとカップをセットし抽出ボタンを押します。
とろみのある抽出液が、20秒から30秒ほどかけて一定量を保ちながら出てきたらエスプレッソの完成です。
家庭用エスプレッソマシンの種類によっては、牛乳をプラスしてエスプレッソのほかにカフェラテやカプチーノを楽しむことができます。
使用後の手入れ
家庭用エスプレッソマシンを使用した後は、まめに手入れをしておくことも重要です。
手入れを怠ると前回抽出したときのコーヒー粉が抽出口に残ってしまい、残った粉は酸化してしまうので次にエスプレッソを抽出するときに酸化した粉が混じり、味や風味を損ねてしまう可能性もあります。
毎回美味しいエスプレッソを味わうには、手入れをしっかり行っておくことが大切です。
抽出後、ホルダーに溜まったカスは取り除き乾いた布で拭き取ります。
抽出口はぬるま湯を入れた容器を下に置いて、ブラシを濡らしながら抽出口に付いたコーヒー粉を掃除していきます。
粉を取り除いたら抽出口からお湯を出し、中に残った粉を流せば手入れは完了です。
コーヒー豆は鮮度が大切
美味しいエスプレッソを作るには家庭用エスプレッソマシンの正しい使い方を知ることも大切ですが、材料となるコーヒー豆も重要なポイントです。
エスプレッソは新鮮な豆を使用することで、より美味しく抽出することができます。
コーヒー豆は空気に触れると酸化するため、鮮度を保ったまま保存しておくことは難しいといわれています。
なるべく早く消費するのがベストですが、すぐに豆を使い切ることは難しく余った分は保存しなくてはならないことがほとんどです。
真空包装機を使用すれば、コーヒー豆を新鮮なまま長期保存することが可能です。
真空包装機はパッケージ内を無酸素状態にする機械で、コーヒー豆の酸化防止のほか食品の保存にも活用できます。
家庭用エスプレッソマシンで美味しいエスプレッソ作り
通常のコーヒーメーカーより手間はかかりますが、正しい使い方をマスターすれば家庭用エスプレッソマシンで本格的なエスプレッソを味わうことができます。
美味しいエスプレッソを作るにはレベリングとタンピングをしっかりと行い、使用後の手入れを欠かさないことがポイントです。
簡単に利用できるかと言えば、毎回美味しく作るには多少の慣れが必要です。
その手間が面倒だという方は全自動のコーヒーマシーンがおすすめです。
正しく利用すれば、お店で飲むエスプレッソと変わらない味わいを再現できます。