飲食店を始めるに当たって真空包装機は購入するべき厨房機器です。
しかしながら、真空包装機というのはかなり高額な製品となるので、インターネットを使ってなるべく安い製品を探します。
そうすると突き当たる壁というのがあります。
真空包装機と言えばTOSEIというメーカーが有名ですが、こちらで取り扱っている製品は全体的に高めとなっています。
もっと安い真空包装機は無いかと探してみると、アスクワークスというメーカーの真空包装機を見つける事になります。
しかし、このアスクワークスで取り扱っている真空包装機はTOSEIに比べると半額以下の値段で販売されています。
あまりにも安いので逆に不安になってしまったという方も多いのでは無いでしょうか?そんなあなたの為に今回はTOSEIとアスクワークスの真空包装機について比較してみました。
どちらの真空包装機も使った経験からの答えをご紹介します。
TOSEIとアスクワークスの真空包装機の性能は価格ほどの差があるのか?
個人的な意見になってしまいますが、結論からいうと価格ほどの性能差は無いと考えます。
ただし、条件があります。
飲食店で仕込みに使う場合に限ってはという事です。
ですので、あなたが飲食店での利用を考えていない場合には今回の比較は参考にならないかもしれません。
なぜTOSEIとアスクワークスの真空包装機の性能差は無いと言えるのか?
私の経験から言える事ですが、私自体飲食店での勤務経験が15年以上あります。
そんな15年の経験中でTOSEIの真空包装機もアスクワークスの真空包装機も利用した経験があります。
それを踏まえた結果言える事は、価格ほどの性能差は無いという事です。
ただし、これにはある程度の条件があります。
それは50席程度までの飲食店での仕込みや調理に使う場合であるという事です。
さらには、どちらも一番ベーシックな小さいサイズの機種を比べた場合。
という条件付きです。
この条件を満たしている場合は、TOSEIとアスクワークスの真空包装機は価格ほどの差が無いと言えます。
というのも50席程度での飲食店であれば、仕込みや調理で使う分の真空包装はそこまで多く無いからです。
食材にしろ液体にしろ1日に真空する回数は多くても50回程度です。
真空具合は当然そこまで変わらないので、正直価格ほどの差は無いです。
もしも、これがインターネットを使った通販や、店頭でのお持ち帰り商品を作るという場合はまた話が変わってきます。
ではなぜ価格ほどの性能差が無いと言えるのでしょうか?次の比較をみていただきたいです。
TOSEIとアスクワークスの真空包装機を比較してみた結果
TOSEIとアスクワークスお真空包装機ではどれほど性能に差があるのでしょうか?
価格ほどの差はあるのでしょうか?
今回はどちらも一番ベーシックな、小さいサイズでの比較をしてみます。
TOSEIでは卓上型 標準タイプ クリアドームシリーズのV-280Aという製品。
アスクワークスではAZ-291Kという製品を比較して行きます。
TOSEI卓上型 標準タイプ クリアドームシリーズのV-280A
まずは製品仕様をみてみましょう。
チャンバー内寸法 | 幅225×奥行320×高さ100mm |
チャンバー容量 | 7L |
シール有効寸法 | 220mm |
最大包装材寸法 | 横200×縦320mm |
真空ポンプ | 133L/160L/min(50/60Hz) |
電源 | AC100V 50/60Hz |
コンセント形状 |
2P-15(A) |
定格消費電力 |
1.2/1.25kW(50/60Hz) |
電動機容量 |
0.35/0.45kW(50/60Hz) |
製品質量 | 31kg |
外形寸法 チャンバー開時 チャンバー閉時 |
幅318×奥行470×高さ576mm 幅318×奥行456×高さ375mm |
続いては特徴をご紹介します。
真空包装の手順
TOSEI卓上型 標準タイプ クリアドームシリーズのV-280Aを使用するときは、ポンプの保護のために暖機運転をする必要があります。
操作パネルの<ポンプ>ボタンを押すと、ポンプが作動して暖気運転を始めます。
約100秒程度で暖機運転は終了します。
プログラムがあらかじめ設定されているので、真空したい用途によってコースを選択してチャンバーの蓋を閉じて真空包装します。
真空途中で<ジャンプ>ボタンを押すと、真空を終了し次の工程に進みます。
真空度は<ジャンプ>を押した時点の真空度になります。
使用上の注意点
- 真空に近ずくと、液体は低温でも沸騰状態になるので、溢れる可能性があります。液体を真空する場合は、真空袋の半分程度を目安に入れましょう。
- 真空パックする内容物は必ず10度以下に冷ましてからシンクパックしましょう。暖かいまま真空すると吹きこぼしやすいです。
- 空気を多く含む食材の場合は、内容物が溢れる可能性があります。
アスクワークスの真空包装機AZ-291K
こちらも先ずは製品仕様からみてみましょう。
チャンバー内寸法 | 幅280×奥行380×高さ90mm |
チャンバー容量 | ー |
シール有効寸法 | 260mm |
最大包装材寸法 | |
真空ポンプ | 1.066KPA |
電源 | AC100V 50/60Hz |
コンセント形状 |
2P-15(A) |
製品質量 | 30kg |
外形寸法 チャンバー開時 |
幅330×奥行480×高さ360mm |
真空包装の手順
アスクワークスの真空包装機AZ-291Kの手順は至ってシンプルです。
真空したいものを真空袋に入れ、真空包装機にセットしてチャンバーの蓋を締めるだけです。
新型のポンプを搭載する事で、以前の真空包装機よりもより強力で液体の真空にも強くなっています。
こちらの製品にもジャンプ機能がついていますので、入れすぎによる溢れを防止する事ができます。
TOSEIのV-280Aと比べるとプログラム設定ができない事が大きな違いです。
使用上の注意点
こちらはTOSEIのV-280Aとあまり変わりません。
ただし、一つ付け加える事が増える内容があります。
- 真空に近ずくと、液体は低温でも沸騰状態になるので、溢れる可能性があります。液体を真空する場合は、真空袋の半分程度を目安に入れましょう。
- 真空パックする内容物は必ず10度以下に冷ましてからシンクパックしましょう。暖かいまま真空すると吹きこぼしやすいです。
- 空気を多く含む食材の場合は、内容物が溢れる可能性があります。
- 連続使用時間は45分(それ以上の使用は2時間の休憩が必要)
業務用真空包装機の比較【TOSEIとアスクワークス】まとめ
いかがでしたでしょうか?
TOSEIとアスクワークスの真空包装機の性能は価格ほどの差があるのか?についてご紹介しました。
私の意見としては価格ほどの性能差は無いという答えでした。
これまでは。
料理人として使っている時はそこまで性能に差がないなら安い方で十分だと考えていました。
しかしながら、お取引させていただくようになりTOSEIの真空包装機がいかに優れているのかと言う事を知りました。
見た目には同じように見えても真空具合はTOSEIの真空包装機がやはり優れていると感じています。
TOSEIの真空包装機というのは温かいものを冷まさずに真空できるホットパック真空包装機や、業界初の引出し型の真空包装機も販売しています。
時間の短縮や人件費の削減を大幅に進めたい場合は、温かいものをそのまま真空できるホットパック真空機はとても役立ちます。
またスペースに余裕のない飲食店では、引出し型の真空包装機というのはとても便利で使いやすくなっています。
ですので、是非ともあなたが優先したいもので真空包装機を選ぶことをお勧めします。
価格だけで単純に比較してはTOSEIの真空包装機は高く感じてしまうかもしれません。
ただし真空袋など計算に入れて使ったことはありますか?
真空袋は消耗品です。
真空包装機の本体をいくら安く購入していも、真空袋が高くては意味がありません。
真空袋の価格なども考えて業務用の真空包装機の購入を検討しましょう。
TOSEIの真空パック機選びにお悩みの方はこちら。
>>>「TOSEIの業務用真空包装機選びに迷っている方必見です。」
空包装機を使う上で絶対に必要な真空袋のコストを下げる方法は以下の記事を伽藍ください。
\ 他の記事を読んでみる /