飲食店を開業するにあたり、ガスを使った厨房機器にするか電気を使った厨房機器にするかと迷う方も多いと思います。
スタッフの労働環境を考えたら、電気の厨房機器を多くして、なるべく快適な厨房を作り、ストレスなく働いて欲しいと思ってる。
けれども実際問題を考えると、開業時には費用がたくさんかかるので、電気式の厨房機器をたくさん揃えるのは難しいという事もたたあると思います。
僕も、以前立ち上げから厨房を任された時にはなるべく電気式の厨房機器でオーナーに揃えたいと見積書を提出しましたが、やはり価格が高くスチームコンベクションを除いてはガス式の厨房機器で開店させたという経験があります。
そんな時に次に考える事は、ガス代をいかに安くして利益を最大化するか?
ということではないでしょうか?
そんなあなたの為に今回は厨房機器のガス代の算出方法や「都市ガス」と「プロパンガス」の違いについてご紹介します。
ここでは以下の2つの事について解説しています。
- 厨房機器のガス料金の算出方法とは?
- 飲食店を開業時に注意する「都市ガス」と「プロパンガス」の違いとは?
これから飲食店の開業を検討している方は是非とも最後まで読んでいただいて、「都市ガス」を使うか「プロパンガス」を使うか参考にしていただければと思います。
厨房機器のガス料金の算出方法とは?
エコやクリーンな労働環境作りの為に、厨房機器の電気化が進んでいる飲食業界ですが、やっぱりガスで加熱したいという人もまだまだ多いのではないでしょうか?
例えば、カウンターのお店でガス火を使っている方が、熱を感じられるし、フランベして立ち上がる炎などが演出できるので、ライブ感が感じられます。
なのでガスの方が良い。
電気方が良いという事は人それぞれですが、今回はそんなガス料金の算出方法についてご紹介します。
ここでは以下の3つの事について解説しています。
- ガス代を削減できる経営者が飲食店経営を制する!!
- ガスの自由化でランニングコスト下げる!!
- 飲食店のガス料金の計算方法とは?
順番に解説していきます。
ガス代を削減できる経営者が飲食店経営を制する!!
飲食店を経営する上で避けては通れないランニングコストである、電気・水道・ガスの料金。
ランニングコストというのは売上が上がれば上がるほど、高くなってしまいます。
そんなランニングコストのガス代を節約する事ができれば、利益を最大化する事ができるので、飲食店を続けることができます。
ガスの自由化でランニングコスト下げる!!
2017年4月に都市ガスの自由化が始まりました。なぜこの都市ガス自由化によってランニングコストを下げる事ができるのでしょうか?
そもそも日本の都市ガスの会社というのは、それぞれの地域で独占供給されていました。
- 東京電力
- 東邦ガス
- 大阪ガス
- 西武ガス
この4つの事業者によって、独占供給がされていました。
しかし、都市ガスの自由化によって様々な企業が都市ガス販売業に参入する事が簡単になりました。
都市ガスの販売業者が増えるということは、お客様に選んでもらわなければなりません。
独占供給の場合は仕方なしに契約していましたが、自由化によって都市ガスの供給会社を選ぶ選択肢が増えました。
そうなると、都市ガスの販売業者は価格競争が発生し、サービスで差別化を測ったりとお客様に選ばれるように企業努力をします。
それによって都市ガスの価格が下がり、飲食店のランニングコストを下げる事ができます。
飲食店のガス料金の計算方法とは?
飲食店を経営していて、毎月ガス料金の金額を気にしている人は多いと思います。
経営者なので当然です。
しかし、そのガス料金の計算方法まで気にしている人は少ないのではないでしょうか?
ガス会社がボッタクっていつもより高い料金を請求してくるということはないでしょうが、経営者としてガス料金の計算方法を知って置くことは店舗展開を視野に入れている方は覚えておくべきです。
ガス料金の計算方法とは、
ガス料金=基本料金+(単位料金×ガスの使用料)
となります。
飲食店の開業時に購入する厨房機器でどれくらいガスを使うものがあるのか、把握しておいてくださいね。
飲食店を開業時に注意する「都市ガス」と「プロパンガス」の違いとは?
飲食店で雇われている時には、ガスの種類を気にした事がないと思いますが、いざ自分で独立開業するとなると、ガスが2種類あることを知らされます。
この「都市ガス」と「プロパンガス」の違いというは一体なんなのでしょうか?
飲食店を経営するなら、どちらのガスを選ぶべきなのでしょうか?他の飲食店経営者はどちらのガスを選んでいるのでしょうか?
「都市ガス」と「プロパンガス」は原料が違う??
「都市ガス」と「プロパンガス」で最大の違いはガスの原料が違うことです。
「都市ガス」だから火力が強いだとか、「プロパンガス」だから火が付くまで時間がかかるだとかそういうことは一切ありません。
どちらも同じ火力にする事ができますし、火がつく時間も一緒です。
ではそれぞれどんな原料を使っているのでしょうか?
- 都市ガス=天然ガス
- プロパンガス=液化石油ガス
となってます。
この原料が違うという事で提供方法も変わってきます。
「都市ガス」の場合はガス導管から供給するので、自動でガスが供給されますが、「プロパンガス」の場合はガス導管がないので、車で配送してもらってガスを供給するシステムになっています。
なぜ多くの飲食店では「プロパンガス」を使用しているのか?
多くの飲食店では「都市ガス」と「プロパンガス」のどちらのガスを利用しているのでしょうか?
結論から先に言うと、「プロパンガス」です。
「都市ガス」の方が導管があり手間も少なく便利そうなので、意外かもしれません。
しかしそこが盲点です。
つまりは、導管が通っていない地域や場所では必然と「プロパンガス」を選ばざるを得ないのです。
なので割合で言うと、どうしても「プロパンガス」を使用している飲食店が多くなってしまいます。
もしも、あなたが開業を考えている場所が、「都市ガス」の導管が通っている場合は「都市ガス」を選んだ方が良いかもしれません。
飲食店で「都市ガス」を使うメリット・デメリット
飲食店で「都市ガス」を使うメリットは、「プロパンガス」よりも相場が安いと言う事です。
なぜなら、ガスを配送する手間がないので、その分の人件費がかからないので安く提供されている場合が多いです。
逆にデメリットは何でしょうか?デメリットは先ほども書いたように、開業する場所や地域でガス導管がない場合は「都市ガス」を使う事ができません。
飲食店で「プロパン」を使うメリット・デメリット
飲食店で「プロパンガス」を使うメリットは、どんな場所でも使う事ができるというところです。
「プロパンガス」の場合は配送方式なので、「都市ガス」のように導管が通っていなくてもガスを使う事ができます。
また、ガスの自由化により料金も前ほど高くなくなってきている事です。
もし、飲食店を都心部に開業する場合は、その分家賃も高くなるので総合してどちらがお得かを考える必要があります。
飲食店で「プロパンガス」を使うデメリット「都市ガス」に比べるとやや高めの料金設定になっているところです。
また、自動でガスの供給ができないので、ガス切れになる可能性があるという事です。
まとめ
厨房機器のガス料金の算出方法や「都市ガス」と「プロパンガス」についての違いやメリット・デメリットをご紹介しました。
電気に続き2017年4月に都市ガスも自由化が始まりました。これにより飲食店のガス代金をさらに節約する事も可能になりました。
もしも、飲食店の開業を検討している方はこの機会にガス料金についてしっかりと考えてランニングコストを節約してお店を軌道に載せましょう!
すでに、飲食店を経営していて2017年4月以降でガス料金の見直しをしていない方もこの機会にガス料金を見直してみてはいかがでしょうか?
どこに相談したら良いかわからない。という時は株式会社ナカイヤまでご連絡いただければ、最適な業者様をご紹介させていただきます。
\ 他の記事を読んでみる /