現在、飲食店を営んでいる方はいませんか?
そういった方であれば、店のために様々な工夫を取り入れていることでしょう。
飲食店が売り上げを上げる為や、人件費を削る為や、集客を増やす為に工夫できることはいくつかありますが、真空調理器(低温調理器)を取り入れることも工夫の一つです。
そこで今回は、低温調理器を導入するメリットや使い方について詳しくお伝えします。
興味のある方は参考にし、今後に活かしていただければと思います。
真空調理器を導入するメリットとは?
低温調理器(真空調理器)は、水を沸騰させるよりも低い温度で調理が行えるアイテムです。
鍋に取り付けて加熱すると、水を0度から100度までの好きな温度に調整できます。
一般的に、肉を調理する際に使うことがほとんどで、飲食店で取り入れてるところも多くあります。
低温調理器を導入するメリットとは何でしょうか?
メリットがないのに導入はオススメしません。
低温調理器を導入するメリットとは、仕込みの効率化が図れることです。
飲食店で仕込みをする際、人が足りず手が回らなくなることもあるでしょう。
特に加熱調理をする際に人手が足りなくなる場合があります。
例えば、フライパンを使って和牛サーロインステーキを焼く場合、料理人が付きっきりで焼き加減を確認しなければなりません。
しかも、和牛サーロインステーキだけでなく、鴨胸肉のソテーや金目鯛のポワレも焼かなければなりません。
飲食店で加熱調理する人はとても忙しいです。
どんな飲食店もそんな悩みを抱えている事だと思います。
そんな悩みを解決するのが低温調理器です。
人件費の削減
低温調理器を利用すれば、時間と温度を設定するだけで機械に調理を任せることができます。
ですから、人手不足なときでも他のやるべきことに専念できるようになります。
なお、調理が完了した肉は、冷たい水に浸しておけば悪くなることはありません。
美味しくなる
高い肉でなくても美味しく仕上げられるのも低温調理器を導入するメリットです。
低温調理器を使用してもタンパク質を変えることはないため、食材本来が持つ旨味や水分をそのままの状態で調理できます。
これにより、火で焼くのとは一味違った仕上がりになります。
ちなみに、海外から筋肉質な肉を取り入れ、お客に提供している店もあるでしょう。
そういった店の中には、肉のかたさが気になることもあるかもしれません。
低温調理器を使用すればやわらかさを出すことができるので、これまで以上に良い料理を提供できるようになります。
時間の短縮
果実酒やピクルスをメニューに取り入れている店もあるでしょう。
その場合、漬け込みに時間がかかり悩むこともあるかもしれません。
低温調理器を導入すれば、通常よりも時間をかけずに仕上げることができます。
ちなみに果実酒であれば、しっかり仕上げるまでに通常1カ月以上費やすケースがほとんどです。
一方、低温調理器を使用すると、1日あれば作ることが可能です。
よって、果実酒を扱っている店であれば、低温調理器を導入すると準備の手間を省くことができます。
TC-900
TC-900はどんな真空調理器なのか?
業務用の低温調理器といっても、様々なメーカーから出ています。
そのうち、多くの飲食店が利用しているのが石崎電機製作所が手がけているTC-900です。
TC-900は、一般的なファンタイプとは違い、電動ポンプ式の低温調理器になります。
このポンプにより、水をしっかり循環させて水温を一定に保つことができ、低温調理をスムーズに行うことが可能です。
さらに、IPX7取得の防水仕様となっているので、仮に本体に水がかかったとしても問題なく使用できます。
このような利点があることからも、様々な飲食店でTC-900を取り入れているのです。
真空調理器TC-900の使い方とは?
TC-900を使うことを検討している方もいるかもしれません。
その場合、機械の使い方を理解しておくと、店に導入してから困ることはなくなるでしょう。
TC-900の使用方法は以下になるので、これから取り入れたい方は参考にしてみてください。
基本的な使い方は下記の4手順です。
- 鍋に本体をセットする
- 電源を入れる
- 温度・時間設定
- 調理
はじめに、鍋にTC-900のハンドルを取り付ける作業から始めます。
鍋に本体を入れ、鍋側面にハンドルを乗せてください。
その後、ハンドル固定つまみでしっかりとめます。
なお、固定されるとハンドル固定つまみは空回りするので、それまでしっかり回しましょう。
ハンドルを取り付けたら、次は鍋に水を入れます。
本体に、MIN(最低水位目盛)とMAX(最高水位目盛)があるので、水を入れる際にはこの間にとどめるようにしてください。
ちなみに、電源を入れたときに水がMINより下にあると、音が鳴って電源が切れます。
音をとめる場合には、ON・OFFボタンを押してください。鍋に水を入れ終わったら、電源をつなぎます。
100Vのコンセントに差し込みプラグを入れ、コンセントのアース端子にアース線をつなぎます。
その際、アース線を入れ忘れてしまうと、感電する場合があるので注意しましょう。
電源をつなぐと、操作パネルのON・OFFボタンや温度表示が点灯しますが、ON・OFFボタンの点灯はすぐに消えます。
仮に、ON・OFFボタンが消灯しない場合には、ボタンを押して点滅を消してください。
電源をつないだ後は、温度表示(摂氏・華氏)の設定です。
温度・時間設定ボタン(上・下矢印)を同時に3秒押し続けると音が鳴り、点灯が切り替わります。
その後、SETボタンを押すと、時間が設定できるようになります。
時間は1分単位で設定でき、短くする場合は下矢印を、長くする場合には上矢印を押してください。
時間設定をしてからSETボタンを押すと、温度設定に切り替わります。
温度は0.1度単位で設定でき、温度を下げたい場合は下矢印を、上げたい場合には上矢印を押します。
設定を終えたらON・OFFボタンを押すと点灯し、水の循環と加熱のスタートです。
温度表示が指定した温度に達したら、ON・OFFボタンを押して一時停止し、真空包装された食材を鍋に入れましょう。
食材を入れたら再度ON・OFFボタンを押して再び本体を動かしてください。
設定時間になると音が鳴るので、ON・OFFボタンを押して電源を切りましょう。
なお、鍋から食材を取る場合、すぐにとらないよう注意する必要があります。
やけどをしないためにも、ある程度時間をおいてから取り出すようにしましょう。
また、本体を片付ける際には、動作が止まったのをよく確認してから差し込みプラグを抜き、鍋から取り外すようにしてください。
業務用の真空調理器(低温調理器)を導入するメリットのまとめ
今回はTC-900の使い方をご紹介しました。
真空調理器を使うことで、お肉を柔らかく仕上げたりより美味しく調理することができるんですね。
使いか方も温度と時間設定さえできれば、失敗しないので、業務用と言っても誰でも簡単に使えそうですね。
より本格的な業務用の真空調理器はフュージョンシェフがオススメ。
>>>フュージョンシェフのメリットやデメリット|使う時の注意点
容量も大きく、温度も0,1度単位で設定できます。